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日本のものづくり

ものづくり1 日本のものづくりの強み・弱み

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日本
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日本のものづくりの強み・弱み

あえて「日本のものづくり」とします。なぜなら、海外とものづくりの考え方が違うから。どのように違うのか日本のものづくりを説明していきます。

 

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近年の日本のものづくりの仕方の定着

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高度成長期に日本の産業ははとても成功しました。人の成功体験はとてもいいことなのですが、「考え方が合っていた」と心に刻ませてしまいます。自分の上司を考えてみてください。少なからず、「昔は、、、」「俺の時代は、、、」といっている人が多いと思います。時代が変化してもその考え方から脱却するのはなかなか難しいです。

ちょっと脱線しますが、そこから若者いじりに走る上司も多いのがかなしいです。「若いから、」とか「ゆとり世代」だからとか。私は世間が言っている「ゆとり世代」ではないですが、「ゆとり世代」の人はどの世代よりも感受性がとても高いと思います。情報があるれる社会になったせいか、情報を精査し素直に受け止め自ら好きなことは誰にも負けない。時代の考え方だと思っています。

さて話は戻ります。この近年のものづくりの仕方の定着と、この後に話す日本人の特徴も合わさって多くの日本企業や多くの日本人開発・設計者は「不得意な分野」を見つめ直すことができないでいます。

 

日本人の技術の特徴

日本人の技術の大きな特徴は以下の3つだと思います。日本人の昔からの仕事に対する姿勢・製品に対する姿勢に現れます。

・職人的技術志向
・技術を神聖化している
・改善改良志向

職人的技術志向: 日本人は忍耐強く、何年も同じ仕事をする傾向にあります。そのため、型通りに削るなど目標が明確で、かつドキュメントにしにくい技術(長年の経験と勘の技法等の摺り合わせ技術)に強い。

技術を神聖化している: 何年も同じ仕事をすることで、この技術では誰にも負けない「頑固おやじ」的な考えがでてきます。そのため、コスト=自分の技術と間違った認識をしてしまいます。そこで、性能・品質が最優先になってしまい、コストを最優先にできなくなります。

改善改良志向: 長年同じ仕事をする・製品を長く使おうとするところから見えてくる問題点を見つけやすいです。また性能・品質を優先し、そこに焦点がいきます。そのためこの考え方になりやすいです。

 

日本人のものづくりにおける得意な分野

上記の日本人の技術の特徴から以下のような分野が得意とされます。

・ドキュメントしにくい技術の分野
・作業工程に競争力がある分野
・技術継承が必要とされる分野

ドキュメントしにくい技術の分野: 多くの要素・技術が組み合わさった独自のノウハウが必要なすり合わせ型技術(インテグラル型)の分野。

作業工程に競争力がある分野: トータルクオリティコントロールや改善活動で作業・生産効率が向上して競争となる分野。

技術継承が必要とされる分野: 今後も持続していく産業の中で技術進歩が要求されるような分野。

例えば自動車(膨大な部品の組み合わせ)、プリンタ(インクなど液体制御)などは得意分野といえます。もちろん日本のものづくりにおける不得意な分野も存在します。これも技術の特徴からきています。次に不得意な分野を考えていきます。

 

日本人のものづくりにおける不得意な分野

・標準・組み合わせ技術の分野
・プラットフォームとなる新たな分野
・低コスト競争になる分野

標準・組み合わせ技術の分野: 基準となる規格・理論ができる段階で乗り遅れてしまいます。

プラットフォームとなる新たな分野: 改善改良は得意だが、基盤・基礎作り、新しいものを作り出すのがあまり得意とはいえないです。

低コスト競争になる分野: 先述で記載したように、コストよりも性能・品質を優先させる傾向がある。もちろん製造する上では日本国内の人件費が高いこともあるでしょう。

例えばPC製造分野(組み合わせ)、半導体素子分野(低コスト競争)など

 

一言で説明すると

日本のものづくりはすり合わせ型技術(インテグラル型)が基本となっていて、組み合わせ型技術(モジュール型)が不得意

ただし次に説明するように技術の型は時代とともに変化していくため「ものづくり」に対する考え方も頭の片隅に入れておく必要があります。

 

すり合わせ型技術から組み合わせ型技術への移り変わり

上記最後に説明したように、技術型は時代と共に変化していきます。下の図は技術の型と要素の関係になります。少なからず、「構成部品・要素」の状態の仕方と「技術型」には関連があります。

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構成部品・要素
クローズ(専用): その分野の大きく占める構成部品・要素の規格が定まっていない状態です。
オープン(規格・汎用): 規格が定まっていて、さらに誰でもその技術がオープンになっている状態です。

技術型
すり合わせ型技術(インテグラル型): ドキュメントで表現しにくい、ノウハウが必要な技術のことです。
組み合わせ型技術(モジュール型): すでにある技術の組み合わせにより成り立つ技術のことです。

図で示した赤矢印ように、技術の型は移り変わっていきます。昔のパソコンや半導体分野はクローズ(専用)ですり合わせ型技術でした。しかし、現在のはオープン(規格・汎用)で組み合わせ型技術になってきています。時代と共に構成部品・要素がオープン化されると、すり合わせ型技術が一般化され組み合わせ型技術(すでにある技術の組み合わせでできる技術)として技術が移行していきます。日本で強みだった分野がどんどん移り変わっています。

ものづくりにおける技術の型を組み合わせ型技術も視野に入れてにあわせていく、もしくは新たなすり合わせ型技術の分野を見けていくか、考えなければならないです。自動車分野ももちろん例外ではなく、日本の得意分野だったものが不得意な分野になってしまうのも、そう遠くはないかもしれません。

日本企業・日本人の間違った認識も合わせて読んでもらえるともっと良く理解できると思います。

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